お知らせ
糊貼りについて
製作ブログ5回目はまたまた岩田和也です(^^)!
今回は糊貼りのねらいや教え方のポイント、適した糊、使い方等をお伝えしようと思います。
「糊」を使った製作あそびを行うのは何歳から?
製作あそびで「糊」を使うことは多いもの、紙を貼ったり、異素材のものを組み合わせたり、
工作中に大活躍するアイテムのひとつですね。
子どもが何歳から糊を使い始めるべきなのか、気になる方もいるでしょう。
一般的に2歳児や3歳児くらいから使用することが多いようですが、小さな子どもは糊を口に
入れる可能性があるかもしれません。
初めての糊はどれを使ったらいいのでしょう?
糊とひとくちに言っても種類がたくさんありますよね。
液体、固形、スティック、テープなど様々。そこで教室では安全面を配慮して、主にでんぷん糊を使用しています。
でんぷん糊は、米・小麦・とうもろこし・タピオカなどの植物からとれるでんぷん質を材料にして作られている水溶性の接着剤です。主成分が植物からできていますので万が一、小さいお子さんが口に入れたとしても有毒なものが入っていないので安心して使える糊です。
市販のでんぷん糊は、とうもろこしを原料に作っていることが多いです。その他にもでんぷん質が含まれる食品の、小麦粉や片栗粉にという材料だけで出来上がる糊ですので、家庭でも簡単に作ることが可能です。
また2歳児や3歳児ははじめての糊を使う際は、子どもたちに使用方法をわかりやすく説明することが大切です。
【教室で糊を使った製作あそびするねらい】
教室で糊を使った製作を行うときのねらいは以下の通りです。
・のりの感触を楽しむ
・糊に興味をもち、正しく使おうとする
・身近な材料を使って製作する楽しさを知る
・自分で作品を作ることをよろこぶ
・目で確認した場所に手で貼り付けるという協応動作
・指先の細かな運動(微細運動)
子どもたちが糊を使うことでどのような能力を育まれるのかを意識して、ねらいを設定するとよいでしょう。
子どもにとって「活動を楽しむ」ということが最も大切な点ではありますがその背景には協応動作の訓練や指先の運動といったねらいが達成されるということがあります。
工作を楽しんでいるうちにデザインや色彩感覚が発達するというメリットがありますよ。
物をつかんだり、何かの操作を行うためには、目と手が調和の取れた動きをしなければなりません。これを協応動作と呼びます。
2~3歳の子どもたちは、ちょうどこの動作を学ぶ時期にあります。図案に合わせて「ぴったり」貼るという活動がとても良いトレーニングになります。
【製作あそびで糊の使い方を伝えるポイント】
教室では、はじめて糊を使用する際の伝え方のポイントを紹介します。
1.糊に興味や関心をもてるような導入方法を考える
子どもたちが糊を使った製作あそびが楽しみになるように、導入を考えることが大切です。
2.糊を題材にした絵本を用意する
糊の使い方などが記載された絵本や紙芝居を用意して、子どもたちが関心をもてるように工夫しましょう。読み聞かせのなかで「おうちでのりを使ったことがある子はいるかな?」「何歳から糊を使っていたのかな?どんなものを作ったことがあるのかな?」など問いかけると様々な言葉が返ってきて、製作あそびがいっそう楽しみになりそうですね。
3.糊には様々な用途があることを話す
糊は壁面の製作やおもちゃを作る場合など、教室で使うことが多いアイテムでしょう。導入の際は、身近な製作物に糊が使用されていることを伝えると、子どもたちが興味をもつきっかけになるかもしれません。
製作物を見ながら、「これはどうやって作られているか知っているかな?」「なにかでくっつけているようだけど、どんなものが使われているかな?」などと声をかけましょう。子どもたちのやり取りを楽しみ、糊を使う活動へのワクワクした気持ちを引き出せるとよいですね。
【糊への導入は興味から】
糊には独特の感触とにおいがあるため、いきなり使うのではなく、「糊」への興味を高めることから始めるとよいです。
【適した量の伝え方をお教えしましょう。】
糊を使う場面に応じて、使用する量が変わります。このくらいだと少し、面が広いと多めに・・・と判断力がつくのは5歳児クラスになった頃です。
量を判断するのは子どもにとってかなり高難度。量は大人が見本をみせてあげましょう。
少量を「アリさんの量」、たっぷりを「ゾウさんの量」というように、擬人化したほうが子どもに伝わります。適量を指ですくったものを写真を撮っておき、室内に掲示しておくのもいいですね。
今回は糊貼りについてねらい、糊の作り方、製作時の伝え方などをお教えしました。
お家でもお子様と一緒に糊を作ったり、製作時に教え方を工夫したりしますと子育てが今まで以上に興味を持ってくれて、これしてあげようという気持ちになり、子育てが楽しくなってくると思いますので、保護者の皆様日々の子育て頑張ってくださいね。応援しています。
ちなみに教室ではこの夏、このノリを使ってこのような作品を作りましたよ♪
2つとも上手にノリを使ってお魚のウロコを表現していますね!