みんなでカルタをやってみよう！

皆さん、こんにちは！　エコルド箕面西小路教室の久山です。このブログを書いているのは節分を少し過ぎた時期になります。せっかくの節分なのでイベントが必要だろう、やろう！ ということで、私と上田が鬼役で、カラーボールを使って豆まきを行いました。今までハロウィンのおばけの役やクリスマスのサンタの役をしたことは過去何回もあるのですが、鬼役は今回が初めての体験でした。文字通り心を鬼にして（というよりは心を鬼にされて？）遠慮なしにバシバシ豆を受け続けさせていただきました。イベントが成功して一安心です…

さて、今回紹介するのは年始めに学習で行った「カルタ」になります。節分といえば豆まき…みたいに、カルタも正月から連想しやすい鉄板の遊びの１つですよね。私が子どもの時は、犬が棒にぶつかっていたり、カッパが溺れていたり、猫が小判を持っていたりすることわざの絵札のカルタを、祖父母の家でたくさんした覚えがあります。大人に負けないぞ、と張り切って取り組んでいたように思います。「楽しい！」と感じてもらいやすい活動になるかなと思います。

エコルドで実施した「カルタ」は、いろいろな物が描かれた絵札をマットに置いて、職員が読み札を読んで取ってもらう形で行いました。すごく真面目な顔をして、絵札がどこにあるのかを真剣に探しているお子さんが多かったです。普段は喃語を使う２歳のお子さんが年上の子に負けず劣らずの早さで札を１０枚以上取ったり、黄色が好きなお子さんが黄色の札の位置だけ覚えてバナナやレモンの札が読まれたときだけ素早くその札を取ったり、いつもは負けず嫌いな子が他の子とほとんど同じタイミングで札を取った時に「どうぞ」と譲ってあげたりと、いつもと違う一面を見せてくれた子がいたのが印象的でした。

「カルタ」はやること自体はシンプルで、ルールの理解もスムースに出来るかと思いますが、物の名前が分かっていないと札を取るのが難しい活動になります。ただ、物と名前があまり結びついていない子にも、他の子が取った絵札を見て「これはこんな名前なんだ…」という気づきを得る機会になるかなと思います。また、今回行ったエコルドで行った「カルタ」ではひらがなやカタカナが端に書かれていないものを使いましたが、書かれているカルタを使うと、ひらがなと名前、またはひらがなと音声の結びつきがまだ進んでいない子への学習の掴みとしても有効かと思います。

学習として行う「カルタ」には、次のような効果が期待できます。

①注意力・反射神経を鍛える

「カルタ」で札を取るには、たくさんの絵札の中から正解の絵札を見つけ出すことが必要になります。札を探す作業を行うことで、注意力を身に着けることが出来ます。また、他の子よりも先に札を取ろうとすることで、反射神経を養うことが出来ます。

②集中力を身に着ける

「カルタ」は読み手の声に耳を傾けながら絵札を探すため、聴覚と視覚を同時に使う必要があります。しっかり集中しないと札が取れないため、集中力を鍛えることに繋がります。

③記憶力を鍛える

ある程度慣れてくると、どこに何の絵札があったのかを記憶して「カルタ」が出来るようになります。覚えておくことを複数回繰り返すことで、記憶力を鍛えることが出来ます。

注意点ですが、「カルタ」が取った札の枚数で競い合うゲームであるという性質上、複数人で行うと札が思うように取れなくて悔しがる子が出てくるかもしれません。その場合は、ゲームの勝ち負けという結果にこだわらずに、札を取りに行こうとする過程を褒めてあげるように意識してみると良い反応があるかもしれません。また、最初から「カルタ」を複数人で行わずに、読み手１人と取り手１人で行うようにすると、お子さんの「できた！」という成功体験を積んでいくことが狙えます。この場合、１人で行うには札の枚数が多いですので、ある程度札の枚数を減らしておくと良いと思います。

「カルタ」といえば正月にするものとか、みんなで集まったときにするものという考えがひょっとしたらあるかもしれません。正月は親戚で集まる機会が多い分、複数人で行うと盛り上がる「カルタ」が好まれるという側面があるのかなと思います。ただ、読み手と取り手がいれば「カルタ」の活動は成り立ちますので、ゲームとしても学習としても十分使える活動ではないかと思います。

本屋やネットショップで探してみると、普通のカルタだけでなく、前述したことわざカルタやキャラクターもののカルタなど、多種多様な種類のものがあります。学んでほしい内容やお子さんの興味・関心に合わせて購入してみるのもよいかと思います。また、インターネットでも、印刷から切り取りなどで少し手間はかかりますが、無料で使えるカルタも探してみると結構あります。お家でも「楽しい！」と思ってもらいやすい活動だと思いますので、興味があれば是非カルタをしてもらえれば…と思います！

最後までお読みいただきありがとうございました！