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ひも通し〜3歳児の手先の運動〜
こんにちは!Ecoldの田代です。
前回の小さい子チームの学習は、岡本さんが『ポットン落とし』を紹介してくれました。
ポットン落としは物を掴むことができるようになった子は挑戦できる、未就園児向けの道具です。
まだまだEcoldには学習で使用している道具があるので、今回はポットン落としより少し難易度が高い、年少〜(3歳くらい〜)の対象の道具を紹介しようと思います!
今日ご紹介するのはこちら!

皆さん、これは何か分かりますか?
実はこれはひも通しなんです!
画用紙をワンピースやTシャツ、ズボンなどの形に切り、ペンやシールなどでアレンジしてあります。
装飾が完成したらラミネートして、周りに穴開けパンチで穴を開けて紐を付ければ完成です!作り方もとっても簡単ですね。
ちなみにこの洋服の装飾は2年前ぐらいに教室に来ていたお友だちが作ってくれました!
素敵なお洋服がいっぱいですね~。今も大切に使っています。
さて、『ひも通し』といってもひもの通し方にはいろいろな種類があります。
今回はどんな通し方があるのか分かりやすいように、裁縫などで使用する縫い方の名前を例に出して、紹介していきたいと思います。
①自由に通す
何事も最初は挑戦してみよう!ということで、穴に紐を入れて引っ張る様子を実際に職員が見せてからはとりあえず挑戦!
子どもたちが思いのままにありのままに紐を通していきます。
最初は穴一つを通すのにも時間がかかってしまうお友だちもいるかもしれませんが、本人が集中して頑張っているのであれば手を貸したい気持ちをぐっと耐えて我慢、、、
隣に通すのもよし、一つや二つとばすのもよし!
また、対角に紐を通していたお友だちもいました!
このひも通しだけに限りませんが、子どもたちの数だけ違いがあって、見ていて興味深いなぁといつも思います。

②かがりぬい
お次は『かがりぬい』の紐の通し方です。
かがりぬいって聞いたことがあるけどどんな縫い方だったっけ…?
という方、大丈夫です!先に写真を見てみましょう!

どうでしょうか?
『かがりぬい』と聞くと「ん?」と思った方も、写真を見ると「これかー!」となったのではないでしょうか?
普段生活していて縫い方の名前を言う機会なんてあまりありませんもんね、、、
私も時々「かがりぬい…で名前あってたっけ?」と不安になってしまって調べることがよくあります、、、 こちらはスタートを表からか裏から決め、表からスタートの場合は表→裏、表→裏…というように繰り返して紐を通していく方法です。
③なみぬい
こちらはかがりぬいよりもなじみがある方も多いのではないでしょうか?
『なみぬい』という名前のように、表→裏、裏→表、表→裏…というように順番に紐を通していきます。

ここまで3つの通し方をご紹介しましたがいかがでしたか?
取り組みの流れとしては、
①道具に親しみを持てるように自由に紐を通す活動を何回か行う。
②(職員の話を理解できる段階のお友だちであれば)そのままなみぬいかかがりぬいのやり方で紐を通すことに挑戦していく。
という流れが基本的になるかと思います。
他にも紐の通し方はたくさんありますが、このひも通しで行う紐の通し方はこの3つがほとんどだと思いますので、今回の紹介は以上にさせていただきます。
このひもとおしは特に、最後まで集中して取り組むには集中力が必要な活動なので、途中で子どもたちが疲れてしまうこともあります。
集中できる環境を設定して取り組んでいても、なかなか集中が続かない場合は「今日はたくさん頑張ったからここまでにして、続きは今度来た時にやろうね!」と声をかけて、途中で止める判断をすることもあります。
また、集中力はその日の体調や時期によっても変わってきます。
(運動会などの大きな行事前後は、見ていると普段より疲れているかな?と感じることもあります。)
完成していない場合も、そこまでの頑張りは必ず褒めるように心がけています。
そうすることで、子どもたちは『完成できなかった、、、』→『今日はここまでできた!』
というように感じることができ、自信や次のやる気に繋がっていくことができるのではないかと思います。
私自身も、子どもたちが何かできたときは「できたね!」「やったね!」「すごいね!」と全力で褒めるように心がけています。
手先の活動の回数を重ねていくと、子どもたちも少しずつコツをつかんでできるようになっていくので、やはり日々の積み重ねが大事だなと感じています。

今回は小さい子チームの学習の『ひもとおし』についてご紹介しました。
教室にはまだまだ素敵な道具がたくさんあるので、次回以降も紹介していく予定です!楽しみにお待ちくださいね~!
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!