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minoh 療育blog

ポットンおとし

こんにちは、Ecold箕面西小路教室の岡本です。

前回のブログでは、”箕面教室のはらぺこあおむしたち!”と言うことで、はらぺこあおむしを用いた手先の訓練・ボタン練習のお話をさせて頂きました。

今回は、前回のボタン練習がまだ難しい子ども達が手先の訓練の一つとして行っている「ポットン落とし」について 紹介したいと思います。  

みなさん、「ポットン落とし」は知っていますか?ポットン落としは療育だけでなく、保育園や自宅でも簡単にできるので、実際に取り入れている方も多いのではないでしょうか。

ポットン落としとは、空き容器やタッパーに穴をあけて、丸い玉やペットボトルの蓋をくっつけて作った玉を穴に落として遊ぶおもちゃのことです。

穴は丸い玉やペットボトルの円径とほぼ同じ大きさなので、穴に入れる時はギュッと押し込んで入れるようになっています。

ペットボトル蓋の玉の場合は、向きによっては上手く落とせない・・・ところがまたおもしろく、子どもたちは考えながら落として楽しんでいます。 上手く落ちた時の子どもたちのキラキラした笑顔がとても可愛いですよ!

このポットン落としをする動作の中には、子どもの成長を促すさまざまな効果があるので紹介していきたいと思います。

〇目と手の協応動作を促進する

物を穴に落とすには、目と手を連携させて動かす事が必要です。何度もポットン落としをくり返すことによって、目と手の協応動作がうまくできるようになっていきます。

まだまだ成長途中の子どもは、目や耳、皮膚などの感覚が完全に統合していないため、目に見えないアンバランスなデコボコを、成長とともに整えていく必要があります。

そのためには、五感への刺激が非常に重要なのです。

〇物の形を認識する

球体以外の物は、穴に入れる時に向きを考える必要があります。物と穴の形を合わせる動作を通して、物の形を認識し、どうすれば穴に落とせるのか考えられるようになります。また、穴の形に合わせて落とすものを選ばなくてはなりません。

〇手首をうまく使えるようになる

物の形と穴の向きを合わせるために、手首を動かして物の向きを調整する必要があります。

1歳くらいの子供はまだ手首がうまく動かせません。ポットン落としを繰り返す事で手首がうまく使えるようになっていきます。

〇集中力がつく

ポットン落としを成功させるためには、

①落とすものを握るorつまむ ②持ち上げる ③穴に合わせて、落とすものの角度を調節する ④落とすor力を入れて押し込む

といった手順が必要となります。このように手や手首を動かしてこれら4つの動きを連動させる動作を繰り返し行うことで、集中力がつきます。

このように、楽しいポットン落としの中にも子どもの成長を促す要素がたくさん含まれています!!

…とここまで、ポットン落としについて色々とお話してきましたが、“やってみたいけどどうやったらいいのかな…?”と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、心配いりません!!

ポットン落としは簡単に作ることができます!!

ポットン落としの作り方は簡単♪

①100均などでタッパーなど、入れ物を用意します。

②落とすもの(丸い玉・ペットボトルの蓋を2個ビニールテープで繋げたもの・ストロー・名札のタグなど)を準備する。

☆ペットボトル蓋を2個つなげる際、振ったら音が鳴るように中にビーズや小豆などを入れてからテープで止めると、ポットン落としとしてだけでなく転がしたり振って遊ぶこともできますよ☺

③最初に用意した容器に、落とすものの大きさに合わせて、カッターナイフで穴をあけます。

④穴をあけた部分でケガをしないように、ビニールテープやマスキングテープで保護をする。

☆タッパーの上に動物の顔を貼り、あけた穴を動物の口に見立てて、ごはんをあげるように落としていくことで、もっと楽しめます。 これで、写真にもあるポットン落としは完成です!

作るのはちょっと…という方も心配いりません!なんと、100均に売っている灰皿を使って代用することもできます。灰皿の穴とストローの大きさがちょうど同じくらいだったのでEcoldでも取り入れていますよ。

落とすものは何でも良いですが、いきなり難しいものから始めてしまうと子どもが「できない、やりたくない…」となってしまうかもしれません。そのため、まず最初はどの向きからでも入れることができる簡単な“丸”の形で、大きさも握りやすく大きめのものから始めるのがおすすめです。

“丸”の形ができるようになったら次は、入れる時に向きも考えなければならない“ペットボトルのキャップを繋げたもの”や“名札のタグ”、小さくつまみにくい“ストロー”など順番に難易度を上げていきます。

徐々に難易度を上げていくことによって子どもに「できる!」という自信をつけながら、ステップアップしていくことができます。

なかには一つ入れる度に、職員に「みてみて~、できたよ!」というように、見せてくれる子もいます。その時に職員が「すごい!できた!」と褒めると、誇らしそうな顔をしてどんどん挑戦してくれます。

このように、今後も成功体験を重ねて、子どもの成長を促していけるよう支援していきたいと思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました~!!

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