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感覚と感覚統合

こんにちは。Ecoldの中山です。

昨年から改めて感覚についてちょっと詳しく勉強をし直しているワタシ。

人間って普段いろんな感覚を使って生きてますよねー。感覚の差は人の好みや行動に影響する、と言われています。それってめちゃくちゃ重要じゃん!

人の感覚っていわゆる5感と言われる視覚・聴覚・臭覚・味覚・触覚の周囲の状況を確認する感覚(識別感覚)と固有覚・前庭覚(平衡感覚)・触覚(両方の要素を持つ)の意識せずに使ってる原始感覚があり、識別感覚はなくたって死なないけど、原始感覚はないと生命維持に関わってくる。

この原始感覚が感覚統合では重要と言われています。

まずはちょっと原始感覚の説明から。

①固有覚

固有覚は力加減や力の方向性を感じる感覚。例えばみんな階段を登る時、下を見なくても登れるよね?これは階段の段差を足をどれくらい上げればいいのか無意識に感じ取っているから。この感覚が弱いと階段が怖くて下を見てないと登り降りできない、つまずいて転ぶ、という弊社の代表北村のような事になります。笑っちゃいますが、本人にとっては死活問題。何度も下りで階段を飛ばし転びそうになったのをワタシは目撃しています。。。大変そう。。

他にも固有覚が育ってないと、固有覚刺激を求めて行動することが多いので、やたら飛び跳ねたり、高いところから飛び降りるなどで家の中でやられると結構大変。。。な行動を引き起こしてしまいます。

②前庭覚

前庭覚は重力に対してどれだけ傾いているか、を感じとる感覚です。なので過敏だとちょっとの揺れに対しても不快だったり、怖いと感じてしまいます。ワタシはこれがかなり過敏のため、いまだに車酔いが激しいです。。。

大人になったら治ると思ってたんだけどそう言うもんじゃないんだなぁ、、、

新幹線・特急もかなり酔うので出張の時は最悪、、、できれば前泊したい、といつも思う。一番最悪なのは船酔い。1歩船に足を踏み入れただけでトイレに直行。周りにも迷惑だし自分でも全く楽しめないので、乗り物はできるだけ避けたい、、、と思ってしまいます。これ結構生活に支障があるんですよ。。。

逆にこの感覚が低反応だと不安定な感覚を好む行動をします。例えば、回転イスでぐるぐる回ったり、椅子をかなり不安定な感じにして転ぶか転ばないか、みたいな感じでガタガタしてたり。(←これ、エコルドに通ってる小学生の9割くらいがやってます笑)

あと、前庭覚は自律神経に直結しているので、前庭覚未発達の場合、自律神経も未発達な場合が多い。なので情緒不安定だったり。。。そんな子にはトランポリン・ブランコ・アスレチックなどの運動が良いとされています。というか、そういう子は好んでこの遊びをしていたりします。

③触覚

最後に触覚。触覚だけは識別感覚と原始感覚の両方の要素を持っています。触ったものを識別することと距離感を感じるのが触覚。

触覚が育ってないと、単純に触りごごちに不安を感じ過敏になるだけでなく、防衛反応が強く出てしまい安全な人やものの判断が苦手なので対人不安になりやすかったりします。危険や不安に対して過敏に反応してしまうのでコミュニケーションを円滑に取ることが苦手だったりします。

ワタシこれとても良くわかります。。。でもこれって性格がそうなのかと思われたりして誤解を招くことが多い。「なんで現場の先生や子どもたちとはあんなに楽しそうにしているのに、他の大人には同じように接することができないんだ!怒」とよく代表の北村に言われますが、どうしようもないんだよ、これ、本当に厄介だな、と感じます。

この育ってない感覚を育てるため、感覚遊びを通して発達を促すのが「感覚統合」と言われています。

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これ、エアーズさんという感覚統合療法を提唱する方の理論を図にしたもの。この土台が育ってないとその上にある行動にも困難が生じてしまうよね、と。

ワタシの運営するエコルドの児童発達支援・放課後等デイサービスの教室では感覚統合遊具を入れている教室もあるけど、なくても先生たちが工夫して色々な感覚を使う運動を提案し、楽しく発達を促すようにしてくれています。小さい頃、こういう制度があったら通いたかったです、ワタシ。

例えば。。。

①前庭覚遊び

これはトランポリンボードと言ってこの上で飛べます!平均台にもなるし、みんな大好き。(壊れそうで怖いですが、壊れません)トランポリンは普通より大きな前庭覚刺激が入るのでみんな大好きです。

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次にブランコ。縦だけじゃあなくて横揺れも楽しめます。

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②固有覚遊び(固有覚は他の感覚と連動して動くので、前庭覚刺激と一緒に入れると効果的)トランポリンも効果的ですが、アスレチックも体幹や全身の感覚を使うので良いと言われています。

登って〜

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からの〜ジャンプ!

これほんとみんな好きです。上からジャンプすることで負荷がかかってより感覚刺激が入ります。

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他にも急発進・急ブレーキが必要な、いろんな鬼ごっこやしっぽとりなどもいいと言われています。

③触覚遊び

写真は水で膨らむぷよぷよボール遊びですが、砂・泥などいろんな感触を活用したらいいかなと思います。あと小さい子ならボールプールとか、バケツに小豆をめっちゃ入れてその中におもちゃを隠してそれを探す、みたいなゲームとか。(このぷよぷよボールですが、口に入れて食べてしまうと腸閉塞になってしまうなどの危険があるので遊ぶ時は子どもたちが口に入れないように十分に注意してください!)

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小麦粉粘土(アレルギーの子は注意!)自分の好きな形を作りながら感触遊びもできます。

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感覚は過敏でも低反応でも、本人にとっては生きづらさにつながることも多いと思います。人って過敏な部分も鈍感な部分も両方持ち合わせているのが普通ですが、この差が激しいと困りごとにつながってしまうため、特に幼児期〜学齢期にたくさん色々な体験をしていろんな感覚を育てていくことが大事なんだな、と最近改めて思っています。

また、子どもたちが、???な行動をしているときは、頭ごなしに叱るんじゃなく、どうしてこういう行動をしているのか?について考えてあげてほしな、と思います。

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